2011年12月15日
ウィスパーVSクルーソー(ウィスパーについて)
とある方から「ウィスパーとクルーソーの比較を・・・」とのお言葉をいただきました。
・・・ウィスパーを購入して「まもなく」であり、おまけに一度しかツーリングで使用していないので、詳しい事は伝えきれないんですが折角なので書いてみます。(笑)今回はそのウィスパーについて・・・

長文です、ご容赦を・・・
・・・ウィスパーを購入して「まもなく」であり、おまけに一度しかツーリングで使用していないので、詳しい事は伝えきれないんですが折角なので書いてみます。(笑)今回はそのウィスパーについて・・・

長文です、ご容赦を・・・
フェザークラフト・ウィスパー
ウィスパー(と言うよりフェザークラフト社の製品)は美しい。工業製品的観点から見ても無駄がなく(完成されたアウトドア用品に無駄の余地はほとんど無いのが当然なんですが)バウとスターンの両端が反り上がった姿は、日本の和船からヒントを得たのだとか・・・デザイン的にも「洗練された美しさ」と言えるのではないでしょうか。家が広ければ、そのまま飾っておきたいくらいです。
船体布のデッキ部分の裏面はしっかりコーティングされツルツルとしていますが表面は生地(バリスティック420デニールハイテナシティーナイロン)の風合いがあり(ざらざら?している)しっかりとした生地のわりに非常に「しなやか」です。光沢が無い「マット仕上げ」のような雰囲気とでも言いましょうか・・・
ハルはというとまるで「ゴム」のような生地でデッキ部と同じく光沢は無し。触った感じは「しっとり」としてやわらかく、しなやかでそのため畳んで丸めたときとてもコンパクトになります。船体布の厚さでいうとボイジャー460Tと同じくらいなのに(収納の際の)コンパクトさは半分以下になってしまうくらい。収納されているバックは船本体以外も入れることができるほど余裕があり、一人用テント、夏用シュラフ、その他小物類はみんな入ってしまいそうです。(ただ入れすぎると重くなるのも忘れずに)
組み立てはフェザークラフト社の特徴でもあり、防水という観点からも必要以上の「穴」の数がないためにコックピットからフレームを入れて組み上げる方式となっています。
大まかな手順ですが、バウ側のフレームとスターン側のフレームを船体布にいれ、その両方をつなぐフレームを入れて「テコ」の要領でプッシュボタン(自在に高さを調整できるポールのような構造)を押しながらテンションを掛けていき、船を組み上げていきます。要領を得れば20分くらいで完成させる事ができると思います。張り具合も最高で、スポンソンにエアを入れるとパツパツ状態、まるで太鼓のように音がでそうです。ただ、分解も組み立てと逆工程で行うため、バックジッパー艇のようにフレームを引き抜いて、一気にばらばらにするのとは違い同じだけ時間はかかります。
問題は防水性を良くするため「穴(ハッチ)」の数、大きさが決まっているので、大きな防水バックを入れるのは効率が悪く、10ℓ程度の大きさで細かく分けて収納していかなければ、積み込むのに隙間ができて無駄がでてしまう点です。(先にバックを入れてから着替え、小物等収納しバックの蓋をするなら、その限りではありませんが・・・)ウィスパーの場合、バウ側のハッチはオプション扱いですが、バウハッチをつけないとフレームが入れ出しにくく、組み立てや分解が困難になりますのであったほうが良いです。またバウハッチの目的としては、物の出し入れと言うよりコックピット側から入れた荷物を中に引き入れたり整えたりするのに使うためのものと考えたほうがしっくりくると思います。スターンハッチは標準でミディアムサイズですが、キャンプツーリングを考慮に入れているならラージがお勧めかな・・・
コックピットは入り口は非常に狭くて浅く、人によってはブレスバーに腿が干渉しますが、密着度が上がり、かえって船との一体感を感じる事ができると思います。これは船が操作しやすいと感じることでもあります。ただ、一次安定性は低く波間で休憩する場合緊張します(笑)が、二次安定性は良いと思います。海況によってですが、ソロの場合漕ぎ続けないといけない場面が増えるかも知れません。(^_^;)
問題と感じたのはフットプレート。足が置きやすいように大型で非常に良いのですが、足を置いてテンションを掛けていないとストラップが緩み良い位置をキープできません。試しにアルフェック・ボイジャーのフットバーを付けてみると、しっかり固定されいい感じ♪・・・ですが踏ん張るには位置が下過ぎてイマイチなので、そのうちオリジナルプレートをバウ側で引っ張れるように改造しようと思います。(レポは別の機会に)
漕ぎ味(?)ですがすでに所有しているアルフェック・ボイジャー460Tに比べ速いです。(静水で漕ぐと顕著に体感できるでしょう。船首が水を切っていく様は見ていても気持ちが良いもんです。)先日出かけた佐久島ツーリングでは普通に漕いで6.5km/hほどでした。(当然ながら海況による)ボイジャーのように硬くなく、船体布やフレーム構造に起因して、しなやかに波間を進んでいきます。先にも書きましたが一次安定性の低さを感じたのは他に所有している船が「安定」しているだけで、自分の技術、経験が伴っていけば解消する事案かも知れませんが、この不安定さをバランスよく乗りこなすことが楽しいと感じさせるのもこの船の特徴だと思っています。
最後に「フェザークラフトの船は高い」と聞きます。確かに他社の船と比べると高いかもしれませんが、その価値は触れて見て、実際に漕ぐとわかります。それだけ質が高いのです。それは1艇購入した方が2艇目もFC艇を購入してしまう例が多いことに現れているのではないでしょうか?そして比べるのはおかしいと思いますが(ハーレー乗りから言わせていただくと)オートバイを購入する事を思えば安いもんですし、自らがエンジンになって漕ぐ事で、等身大の時間を過ごせる喜びを最近は感じたりしています。(これはFC艇に限った事ではありませんが)まぁ、価値を何処に求めているのかという事なんでしょうけどね・・・あと言えることは「乗らなければ船に失礼だ」とも思っちゃうのもFC艇だと感じるんですよね。意味も無く夜な夜な、組み立てたりばらしたりして奥さんからは白い目で見られています。(笑)
次回はバタフライカヤックス・クルーソー460について書いてみます。
ウィスパー(と言うよりフェザークラフト社の製品)は美しい。工業製品的観点から見ても無駄がなく(完成されたアウトドア用品に無駄の余地はほとんど無いのが当然なんですが)バウとスターンの両端が反り上がった姿は、日本の和船からヒントを得たのだとか・・・デザイン的にも「洗練された美しさ」と言えるのではないでしょうか。家が広ければ、そのまま飾っておきたいくらいです。
船体布のデッキ部分の裏面はしっかりコーティングされツルツルとしていますが表面は生地(バリスティック420デニールハイテナシティーナイロン)の風合いがあり(ざらざら?している)しっかりとした生地のわりに非常に「しなやか」です。光沢が無い「マット仕上げ」のような雰囲気とでも言いましょうか・・・
ハルはというとまるで「ゴム」のような生地でデッキ部と同じく光沢は無し。触った感じは「しっとり」としてやわらかく、しなやかでそのため畳んで丸めたときとてもコンパクトになります。船体布の厚さでいうとボイジャー460Tと同じくらいなのに(収納の際の)コンパクトさは半分以下になってしまうくらい。収納されているバックは船本体以外も入れることができるほど余裕があり、一人用テント、夏用シュラフ、その他小物類はみんな入ってしまいそうです。(ただ入れすぎると重くなるのも忘れずに)
組み立てはフェザークラフト社の特徴でもあり、防水という観点からも必要以上の「穴」の数がないためにコックピットからフレームを入れて組み上げる方式となっています。
大まかな手順ですが、バウ側のフレームとスターン側のフレームを船体布にいれ、その両方をつなぐフレームを入れて「テコ」の要領でプッシュボタン(自在に高さを調整できるポールのような構造)を押しながらテンションを掛けていき、船を組み上げていきます。要領を得れば20分くらいで完成させる事ができると思います。張り具合も最高で、スポンソンにエアを入れるとパツパツ状態、まるで太鼓のように音がでそうです。ただ、分解も組み立てと逆工程で行うため、バックジッパー艇のようにフレームを引き抜いて、一気にばらばらにするのとは違い同じだけ時間はかかります。
問題は防水性を良くするため「穴(ハッチ)」の数、大きさが決まっているので、大きな防水バックを入れるのは効率が悪く、10ℓ程度の大きさで細かく分けて収納していかなければ、積み込むのに隙間ができて無駄がでてしまう点です。(先にバックを入れてから着替え、小物等収納しバックの蓋をするなら、その限りではありませんが・・・)ウィスパーの場合、バウ側のハッチはオプション扱いですが、バウハッチをつけないとフレームが入れ出しにくく、組み立てや分解が困難になりますのであったほうが良いです。またバウハッチの目的としては、物の出し入れと言うよりコックピット側から入れた荷物を中に引き入れたり整えたりするのに使うためのものと考えたほうがしっくりくると思います。スターンハッチは標準でミディアムサイズですが、キャンプツーリングを考慮に入れているならラージがお勧めかな・・・
コックピットは入り口は非常に狭くて浅く、人によってはブレスバーに腿が干渉しますが、密着度が上がり、かえって船との一体感を感じる事ができると思います。これは船が操作しやすいと感じることでもあります。ただ、一次安定性は低く波間で休憩する場合緊張します(笑)が、二次安定性は良いと思います。海況によってですが、ソロの場合漕ぎ続けないといけない場面が増えるかも知れません。(^_^;)
問題と感じたのはフットプレート。足が置きやすいように大型で非常に良いのですが、足を置いてテンションを掛けていないとストラップが緩み良い位置をキープできません。試しにアルフェック・ボイジャーのフットバーを付けてみると、しっかり固定されいい感じ♪・・・ですが踏ん張るには位置が下過ぎてイマイチなので、そのうちオリジナルプレートをバウ側で引っ張れるように改造しようと思います。(レポは別の機会に)
漕ぎ味(?)ですがすでに所有しているアルフェック・ボイジャー460Tに比べ速いです。(静水で漕ぐと顕著に体感できるでしょう。船首が水を切っていく様は見ていても気持ちが良いもんです。)先日出かけた佐久島ツーリングでは普通に漕いで6.5km/hほどでした。(当然ながら海況による)ボイジャーのように硬くなく、船体布やフレーム構造に起因して、しなやかに波間を進んでいきます。先にも書きましたが一次安定性の低さを感じたのは他に所有している船が「安定」しているだけで、自分の技術、経験が伴っていけば解消する事案かも知れませんが、この不安定さをバランスよく乗りこなすことが楽しいと感じさせるのもこの船の特徴だと思っています。
最後に「フェザークラフトの船は高い」と聞きます。確かに他社の船と比べると高いかもしれませんが、その価値は触れて見て、実際に漕ぐとわかります。それだけ質が高いのです。それは1艇購入した方が2艇目もFC艇を購入してしまう例が多いことに現れているのではないでしょうか?そして比べるのはおかしいと思いますが(ハーレー乗りから言わせていただくと)オートバイを購入する事を思えば安いもんですし、自らがエンジンになって漕ぐ事で、等身大の時間を過ごせる喜びを最近は感じたりしています。(これはFC艇に限った事ではありませんが)まぁ、価値を何処に求めているのかという事なんでしょうけどね・・・あと言えることは「乗らなければ船に失礼だ」とも思っちゃうのもFC艇だと感じるんですよね。意味も無く夜な夜な、組み立てたりばらしたりして奥さんからは白い目で見られています。(笑)
次回はバタフライカヤックス・クルーソー460について書いてみます。
Posted by うまそう at 15:53│Comments(0)
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